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【動画】育毛の教科書「脱毛症診療ガイドライン2017」
17分22秒の動画です。
最新の育毛法をエビデンス(科学的根拠)たっぷりに解説しております。
是非ご覧ください。
動画見るのが面倒な方向けに下記でざっくりと解説します。
【解説】育毛の教科書「脱毛症診療ガイドライン2017」
目的
「無効とも言える科学的根拠のない育毛法が横行している中、無効な治療法を漫然と続ける患者も少なくない。しっかりと科学的根拠に基づいた方法を医師、患者双方に提示し、男性型脱毛症の診療水準を向上させる。」
因みにこのガイドラインによると、ハゲの発症率は全年齢平均で約30%だそうです。
推奨度
A : 行うよう強く勧める
B : 行うよう勧める
C1: 行ってもよい
C2: 行わないほうがよい
D : 行うべきではない
育毛法
フィナステリド
推奨度 A
フィナステリドは、ハゲの原因となるジヒドロテストステロンを阻害する阻害薬です。
3,972名を対象にフィナステリド1mg/日を投与した臨床試験でも、
- 硬毛数の増加
- 頭頂部の軽度改善率(1年後58%、2年後68%、3年後78%、5年後99.4%)
- 40歳未満、重症度の低い症例でより高い効果
などを示した。
副作用は
・性機能障害
・稀に肝機能障害
・前立腺の腫瘍マーカー50%低下
などがあるそうです。
以上のことから、フィナステリドは男性においては高い水準の根拠があり強く勧める。
デュタステリド
推奨度 A
前回の「脱毛症診療ガイドライン2010」にはなく、2017になって新しく登場した有効成分。
フィナステリド同様、ハゲの原因となるジヒドロテストステロンを阻害する薬ですが、フィナステリドより効果が高いと言われてます。
ジヒドロテストステロンはテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結合して作られる。5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型が存在するのだが、フィナステリドはⅡ型だけを阻害するのに対し、デュタステリドはⅠ型、Ⅱ型の両方を阻害する。それゆえにフィナステリドよりも効果が高いと言われている。
4,950名を対象にデュタステリド0.5mg/日の投与で優れた効果を発揮した。しかし、フィナステリドとの効果差は臨床結果からは判断できなかった。今後も更なる検討を要する。
副作用は
・精力減退
・インポテンツ
・射精障害
・前立腺の腫瘍マーカー50%低下
などフィナステリドと同様の副作用がある。
このことからデュタステリドも高い水準の根拠があり強く勧める。
ミノキシジル(塗り薬)
推奨度 A
924名を対象にした臨床試験にて、2%ミノキシジル群はプラセボ群に比べて毛髪数が優位に増加した。
偽物の薬という意味。
薬の臨床試験では、本物を飲むグループと偽物を飲むグループとに分けて試験します。 その2つのグループを比較して、効果や副作用を測ります。
別の比較試験において、脱毛部1cm四方の非軟毛数が平均で、
- プラセボ群:3.9本
- 2%ミノキシジル群:12.7本
- 5%ミノキシジル群:18.6本
と、5%ミノキシジル群が他の2群に比べて優位に増加した。
副作用として
かゆみ、皮膚炎といった皮膚症状の出現率は、
・5%ミノキシジル群:6%
・2%ミノキシジル群:2%
・プラセボ群:3.9本:3%
と5%ミノキシジル群が他の2群に比べて高かった。
しかし、育毛剤を作る溶媒(物質を液体化させる液体)であるプロピレングリコールにも陽性反応を示す被験者もおり、必ずしもミノキシジルだけの副作用とは言えない。
以上のようにミノキシジル(塗り薬)には高い水準の根拠があり男女ともに使うよう強く勧める。
自毛植毛
推奨度 B
2015年において、世界全体で39万件の自毛植毛術が実施されている。さらにBeehnerは著書の中で複数の報告を検討し,自毛植毛術は 82.5%以上という高い生着率が得られることを記載している。
一方、人工植毛については過去に多くの有害事象の報告があるため、米国のFDAは人工毛自体を有害器具として指定し,人工毛の使用を事実上禁じている。つまり人工植毛は推奨度Dです。
LED、レーザー治療
推奨度 B
これも「脱毛症診療ガイドライン2010」にはなく、2017になって新しく登場した発毛法。
低出力レー ザー(週 3 回)を用いた、110 名の男性を対象とした26 週間の試験において、照射前と比較して毛髪数は 19.8 本/1cm四方増加した。
副作用としては
・軽度の異常知覚
・軽度の蕁麻疹
が見られた。
このように、LEDや低出力レーザーの発毛効 果に関しては有用性を示す十分な根拠があり、副作用も比較的軽微であることから適切な機材を使用して行うよう勧める。
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アデノシン(塗り薬)
推奨度 B
前回の2010年版ではC1だった推奨度のがランクアップしてBになりました。
アデノシン0.75%ローションを用いた、101名の男性を対象とし た6ヶ月間の試験において、毛直径、柔毛率、太毛率の中度改善以上の改善率は、51名中41名(80.4%)であった。
またアデノシン0.75%ローションとミノキシジル5%ローションを用いた、94名の男性を対象とした6ヶ月間の比較試験において病変部の太毛率は二つのグループで有意差なく、ミノキシジル5%ローションと同等の有用性があることが示された。
このようにアデノシンの発毛効果に関しては、男性に対する有効性を示す十分な根拠があるため行うよう勧める。
ミノキシジル(飲み薬)
ミノキシジル(飲み薬) 推奨度 D
ミノキシジル飲み薬の有用性に関しての臨床試験は実施されていない。ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない。また男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない。
それにもかかわらず、全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に医師が安易に処方したり、一般人が個人輸入で入手したりすることがあるので、医薬品医療機器等法の観点から問題視されている。
多毛症以外のミノキシジル飲み薬の副作用の報告は少ないが、薬の添付文書に、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみ、体重増加、などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある。
以上のようにミノキシジル飲み薬は利益と危険性が十分に検証されていないため、男性・女性ともに行わないよう強く勧められる。
まとめ
フィナステリド 推奨度 A
デュタステリド 推奨度 A
ミノキシジル(塗り薬) 推奨度 A
自毛植毛 推奨度 B
LED、レーザー治療 推奨度 B
アデノシン 推奨度 B
ミノキシジル(飲み薬) 推奨度 D
人工植毛 推奨度 D
推奨度と自分におけるリスクとリターンを考えて、科学的根拠に基づいた育毛をしていきましょう!
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共に育毛しましょう